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情報アーキテクチャ(Information Architecture)
1. 概要
MindTouchでは、閲覧者が目的の情報にすばやくたどり着けるよう、情報を体系的に構成しています。
この情報構造(Information Architecture)は、人の記憶や思考に近い形で情報を分類・関連付ける設計となっており、
効率的な閲覧と検索体験を提供します。
情報は以下の二つの方法で整理されます:
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階層構造:上位から下位へ段階的に整理する方法
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分類構造:関連性にもとづいて情報を結びつける方法
これにより、ページのナビゲーション性だけでなく、検索結果の精度も向上します。
2. 設計時の基本方針
2.1 利用者視点で構成を考える
情報構造を設計する際には、「何をどのように探すか」という閲覧者の行動や言語を重視します。
以下の点を検討材料としてください:
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検索語や問い合わせ履歴の傾向
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製品やサービスに対する顧客の言い回し
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顧客対応部門からのフィードバック(例:サポート、カスタマーサクセス)
2.2 最上位分類の設計(Category/Guide)
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初期画面で提示する分類(Category/Guide)は2〜5件程度が適切です
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同一階層内では、「目的別」「利用者別」などの異なる観点を混在させないようにします
2.3 拡張性を考慮する
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サイト全体の情報が将来的に増えることを前提として構成を設計します
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社内用語や製品コードなど、将来的に変更が予想される名称は分類名に使用しないことが望ましいです
3. 階層構造の基本単位
以下の4つが、MindTouchにおける構造の基本単位となります:
構造要素 | 説明 |
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Category(カテゴリ) | 製品、対象者、言語などの視点で情報を分類する上位単位です。Categoryは、他のCategoryやGuideを含むことができます。 |
Guide(ガイド) | 特定のテーマに関する情報をまとめる単位です。Guide内には、説明文(記事)のみを格納できます。 |
Topic(トピック)ページ | Guideの中に直接作成できる記事であり、How-ToやReferenceを下位に持つことができます。 |
How-To(ハウツー)/Reference(リファレンス)ページ | Guide内、またはTopicの下に配置される説明文です。 How-Toは手順、Referenceは補足的な情報(定義、仕様等)を記述するページです。 |
4. 運用時の注意点と工夫
4.1 ページの目的を明確にする
以下のような目的を念頭に、構造を設計してください:
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利用者ごとの最適な案内
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製品理解の促進
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問い合わせ負荷の軽減
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操作手順の明示
4.2 情報の整理と最適化
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すべてのページ(記事、添付資料、画像等)を把握し、不要なものを整理することをお勧めします
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必要に応じて、全体の情報を一覧にした表形式のデータ出力も可能です
4.3 表示名とURLの分離
GuideやCategoryの表示名が長い、または変更が多い場合には、
URLを簡略化することでメンテナンス性が向上します。
(例:表示名「システム管理」に対し、URLを /admin
と設定する)
5. 構造設計における実践的な工夫
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階層が4段以上になるような深すぎる構成は、利用者にとって不便な場合があります
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逆に、内容が分散しすぎて最上位に多数のCategory/Guideが並ぶ構成も、整理が必要です
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情報の過不足・重複を確認するため、全体構造を図で可視化することが有効です
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大幅な構造変更を行う際は、**検証用の試験環境(サンドボックス)**で事前確認を行うことを推奨します
6. 運用例(想定企業における構成)
例えば、製造業企業の構成として、以下のような事例が考えられます:
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初期画面に「普通車」「大型車」「商用車」といったCategoryを配置
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「商用車」Categoryの下に「大型配送トラック」「軽輸送トラック」などのGuideを配置
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Guideの中に「荷物に適したトラックの選び方(Topic)」「荷台サイズ別の一覧(Reference)」といった記事を整理
7. 補足
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構成設計の支援が必要な場合は、お気軽にご相談ください
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必要に応じて、構成図や操作画面との対応表、CSV出力なども対応可能です